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専門家からの言葉
電気伝導性が高く、電磁波が遮断可能
アレルギー知らずの植物性の多機能繊維

谷岡 明彦
Akihiko Tanioka
東京工業大学名誉教授、ナノファイバー学会会長、(株)3CF代表取締役。経歴:マックスプランク生物物理研客員研究員、信大カーボン科学研特任教授、放送大客員教授、NEDO「先端機能発現型新構造繊維部材基盤技術の開発」PL、内閣府FIRST「Mega-ton Water System」SPL、NEDO「グリーンセンサ・ネットワークシステム技術開発」SPL、(受賞)繊維学会賞等、(論文等)500件以上、(専門)物理化学、ナノファイバー、分離膜等。

中津山熱処理は独自の金属熱処理技術を応用してバンブー、シルク、リネンなどの生物由来の繊維を原料にカーボンファイバーシートの製造に成功しました。
これらはNakatsuyamaESS®と呼ばれています。これまでの合成高分子から作られたカーボンファイバーとは異なりカーボンニュートラルに著しく貢献しています。非常に柔軟性に富み平板のみならずボール、キ ュービック、とんがったコーンなど、どのような形状にでも簡単にラッピングできます。また、NakatsuyamaESS®製造技術は原糸であるフィラメントヤーンや紡績糸を織布やニット、組紐に加工したあと焼成することから、形状をそのままに保ちカーボン化できるという画期的な特長があります。例えば、T-シャツ、パンツ、ポシェットの形状を保ったままカーボン化が可能です。さらに、大きな特徴として電気伝導性があり電磁波遮蔽が可能です。携帯電話をNakatsuyamaESS®でラッピングすると全く交信しなくなります。このことから、スマホやパソコンからの情報漏洩防止に非常に役立てることも可能です。航空機などにおけるステルス性発現にも期待されています。また、セラピーにおけるアーシングに極めて有効で、疲労回復に効果的と考えられています。NakatsuyamaESS®は他の導電性ファイバーシートと大きく異なり銀や銅などの金属をコーティングしておらず、直接着用してもアレルギーを引き起こさないことから、人体に優しいと言う大きなメリットもあります。
体温を上げてくれる、未来の繊維に期待です

下條 茂
Shigeru Shimojo
臨床治療家。『ナチュラルメディカルカレッジ』学 長。大学卒業後、サンフランシスコ州立大学保健教育学部ホリスティック学科、ユニオンカレッジ東洋医学課程、カークスビル医科大学オステオプログラム始め、国内外の20種類以上の治療法、心理カウンセラーのデュプロマを取得。著書に『痛み病気そこに愛はありますか?』など。

現在私達は、携帯電話やインターネット、無線やさまざまな電気機器が放つ電磁力や電磁波に囲まれて暮らしていますが、こういった電気の力が、微弱な電気信号のやりとりで動いている人間の脳や、身体の健康をつかさどる自律神経のバランスを不調にしたり、疼痛物質などを刺激して原因不明の病気や症状を引き起こし、体調不良の原因を作っているとも言えます。
強力な無線Wi-Fiが無数に飛び交う5Gの社会では必要悪と捉えられ、そのことが及ぼす健康被害などには触れないようになってきています。ただ健康に悪いからと社会全体の動きに逆行することはできませんが、自身の健康維持をするためにはリスクを減らしていくことは必要です。
アーシング(身体に帯電した電磁波を除去)することは、自律神経のバランス維持のために多大な可能性を感じます。
人間の身体は本来、体温36度5分以上で正常に働くようにできています。体温が1度下がると、エネルギー代謝率は12%ダウン。免疫をつかさどる白血球の働きは30%以上もダウンし、同じく免疫やメンタルにも関わる腸の働きも低下します。また、ガン細胞は35度で最も増殖する性質があるとされています。代謝する力が低下すると、老廃物の排出もうまくいかなくなり、病気の原因にもなります。低体温は、生活習慣病やアレルギー、うつ、ガンなど、さまざまな病気を引き起こします。逆に体温が1度上がると、免疫力は一時的に5〜6倍もアップします。
多機能繊維を使用すると、身体は温まり、平熱を上げ、それらは健康維持につながります。この多機能繊維に期待しています。